統失大学院生のしょーんな日常

どこかの大学院の博士課程に長々と在籍している統合失調症の患者が毎日どのように暮らしているのかご報告します。リハビリのためにできるだけ毎日書くことを目指します。

2種類のリハビリ

こんにちは。

今日は午前中ずっと猫と一緒に寝ていました。猫は私の腕を枕にするので、その重みが幸せです。夢みたいだなあと思いながら夢を見ていました。

午後もパジャマで過ごしちゃおうかと思いましたが、一応顔を洗って部屋着に着替えました。どうせ布団で過ごすにしてもやっぱりその方が気分がいいみたいです。

 

昨日東京の主治医から電話がありました。会えない時は週に1回電話をくださるとてもまめな先生です。

前回電話した時に、薬だけで治すには限界があるから、簡単な本を読むなどリハビリをしてみてくださいと言われました。(この先生が薬でもっと良くなりますと言って変薬を始められたので、正直すごくがっかりしました。)

でもその後電話してくれたカウンセラーさんが、リハビリをがんばってはいけないと言ったので、一体どうすればいいのか聞いてみました。

すると、先生はこういうことじゃないかと説明してくれました。

 

 

リハビリには2種類あって、できることをする「地固め」のリハビリとできないことに挑戦する「引き上げ」のリハビリとに分けられるそうです。

今すべきなのは「地固め」のリハビリ。

カウンセラーさんは、「引き上げ」のリハビリをしないようにと言いたかったんじゃないかとお医者さんは言っていました。

 

リハビリをして疲れたり嫌な気持ちになったりしないかどうかということが、どちらのリハビリをしているか教えてくれるそうです。

ちょっと負担に感じるものは「引き上げ」のリハビリ。

今は負担を感じない「地固め」をしていきましょうと言われました。

 

正直見極めは難しいです。

出かけて次の日寝込んだり、研究会に出て後からつらくなったりすることを思い出すと、そういうのが「引き上げ」のリハビリなのかなと思います。

このブログを書くことは、ちょっぴり負担ですが達成感もあって、今のところ続けています。

今まで何も手に付かなくて、何にも取り組めなかったのだから、何をしたってリハビリになるんだろうと思います。今日は午前中にたくさん寝て午後は眠くないから、本を読んだりゲームをしたりしてみようかな。

 

 

あと、「リハビリをがんばって病気を治そう」とか「薬に頼らないようにしよう」とか思うのは危険みたいです。

母親にそういうことを言われて私もそうだな、自分でがんばろうと思っていたのですが、お医者さんにもカウンセラーさんにも釘を刺されました。

じゃあどうしろって言うんだって感じですが……。

 

父親は「潮目が変わるのを待て」と言います。

治る流れになったら何をしたって治るのだから、大人しく薬を飲んでのんびりしていればいいと。足掻くんじゃないと言われました。

 

みんながいろんなことを言うから困るなあ。

長年付き合ってきた病気なので、今更本当に治ったりするのか、信じられない気持ちです。

治るとまではいかなくても、毎日が苦しくなくなるくらいまで軽くなるとうれしいです。

 

 

実家に帰って25日が経ちました。

東京にいる時よりは格段に具合が良くなっています。

毎日を恐れなくてもいい、苦しみもがかなくてもちゃんと時間は過ぎる、ということを少しずつ思い出してきたような感じがします。

このまま1日1日を意識せず楽に暮らせるようになったら、それは10年ぶりのことです。

楽しいことをして過ごす1日、朝が来ても不安じゃない1日、そんな1日を取り戻せたら、とっても幸せです。