統失大学院生のしょーんな日常

どこかの大学院の博士課程に長々と在籍している統合失調症の患者が毎日どのように暮らしているのかご報告します。リハビリのためにできるだけ毎日書くことを目指します。

持病のある自分と付き合う(博論書きたいなあ)

こんにちは。

今日は副作用の鼻詰まりの治療に耳鼻科に行ってきました。

リスペリドンをやめてもなかなかすっきりと鼻は治りません。

新しい薬を試すのってリスクがあるなあと思います。

 

 

ここ数日調子が悪い時に、病前の自分とは随分変わってしまったなと寂しく思い出していました。

病気をする前は毎日楽しかったし、心配事があっても自分で解決できたし、人生がうまくいっていました。

自己効力感って言うのでしょうか、がんばればなんとかなると思えていました。

あんなにリラックスして過ごすことはここ10年ほど経験していません。

 

鶏が先か卵が先かになってしまいますが、病気になってから研究も恋愛もうまくいっていません。

集中力もがくっと落ち、せっかく勉強したことももうなかなか思い出せません。

疲れやすく、気持ちに波があり、自分をコントロールするのが大変です。

以前のように全力で何かに取り組むことはドクターストップがかかっています。

 

若かったっていうのもあると思います。

病前の自分に戻ろうとするとつらいしそれはきっと無理だから、持病があるけど納得して暮らせる自分をつくっていくしかないのでしょう。

 

 

これからどうなるのかなと思います。

博論が書ければそれはうれしいけど、今のところ何も見通しはないし、塾とかで働きながら実家で暮らすのが現実的なのかなあ。

課程博士を取るにはあと5年で博論を書かないといけません。

10年間少しずつよくなってはきたけど、まだ研究なんてとてもできません。

元気になるタイムリミットについていけそうもありません。

 

病気で読めない間に書くことが好きになって、できたら長い博論を書くことに挑戦できたらなあと思います。

先生の指導のもと、こんな大作を書けるチャンスなんてもうないからです。

でも今はカウンセラーに提案された1日1時間の研究もできていません。

ある日突然できるようになるとも思えないし、今と同じような日々が5年間続いていくのかなあ。

 

薬はもっと賦活作用のあるものに変わると思います。

親はおまえは統合失調症じゃないと言いますが、調子の悪さに見舞われるたびやっぱり自分は病気なんだと感じます。

 

昔は自分を責めて、悩んで、具合が悪くなっていました。

今はもうそういうことはないのですが、ただ謎の苦しさに襲われます。

この苦しさは、心でも頭でもなく、身体的なものだと感じます。

心がつらいとか、頭で悩んでいるからつらいとかではないのです。

 

「死にたい」という気持ちは、「お腹が痛い」に似ています。

理由もなく襲ってきて、通り過ぎるのを待つしかないのです。

痛みと同様、心身を疲弊させます。

 

そういうものと付き合いながら、果たしてやりたいことがやれるものでしょうか。

私は精神障害の手帳を持っていますが、本当に大きなハンディキャップを背負っているなと思います。

でもそんな自分を受け入れて、できることをやっていくしかありません。

病気になる前はなんて楽しかったのだろうと思います。

それを思うと悲しくなりますが、新しい幸せを見つけるしかないと、がんばっています。