統失大学院生のしょーんな日常

どこかの大学院の博士課程に長々と在籍している統合失調症の患者が毎日どのように暮らしているのかご報告します。リハビリのためにできるだけ毎日書くことを目指します。

3人の病気仲間

こんにちは。

布団に逆戻りして、11時から14時前まで眠っていました。薬で無理矢理寝たわけじゃないからいいかな。

まだ若い小さな馬に乗って駈歩する夢を見ました。

もう何年もできていませんが私は乗馬が好きで、いつか外乗するのが憧れです(クラブの外の自然で馬に乗ることです)。

もっと言えばエンデュランスという長距離の競技に出るのが夢です。

 

乗馬が好きで、ジョギングがしたくて、水泳に挑戦していたので、「おまえの趣味全部移動じゃん」と言われました。

 

馬がお好きな方は、北杜夫さんの『マンボウの素人乗馬読本』がおもしろかったですよ。

今から見れば馬がかわいそうですが、軽井沢の自然の中でめちゃくちゃに馬を乗り回す北さんには元気をもらえます。

 

 

 

 今日は書くことが思いつかないので、病気友達のことを書かせてもらおうと思います。

 

病気になってから、幸い前からの友人が減るということはありませんでしたが、なかなか外に出られず、会えないことが多くなりました。

布団でスマホばかりしているときに、誰かと話したくて、いくつかのチャットアプリを試してみました。

元気な友達にしょっちゅう連絡するのは憚られるし、同じように苦しんでいる人と知り合いたかったからです。

大抵はその場限りの付き合いで、長続きすることはないのですが、うれしいことに3人ほど年単位でのお付き合いをさせてもらっています。

 

同じ統合失調症で音楽家のRさん。

躁鬱病で演劇をされていたSさん。

うつ病だけど工場で働いているYくん。

 

この3人の友達とはネット上とは言え長い付き合いで、とてもお世話になっています。

毎日連絡をとって、いろんなことを話し合っています。

健康な友達には分かってもらえないことがお互いに共有できて、支えに感じています。

 

病気で苦しんでいても、みんな個性的で、魅力的な人たちです。

 

Rさんはご実家で暮らしながら、いつか音楽教室を開くことを目指してご専門のフルートとピアノを少しずつ練習されています。

音大の途中から病気になり、今もあまり音楽ができないと悲しんでおられて、なんだか私の研究と似ている気がして励まし合っています。

好きなことでも苦しくてできないことがあるんですよね。

Rさんはゲームが好きで、私にどうぶつの森の楽しさを教えてくれました。島に遊びに行ったこともあります。

今はルーンファクトリー4も一緒にやっています。

私はゲームができるほど調子のいい日がまだ少ないのですが、少しでも楽しめた報告をするととても喜んでくれます。

Rさんはかなりの時間ゲームしているらしく、がんがん進めています。

心が純粋で、小さなことに幸せを見つけることが上手な、素敵な方です。

 

Sさんは10歳以上年上で、でも私を対等な友達として扱ってくれます。

障害年金をもらいながらパートでお掃除をして、東京で一人暮らしをされています。

ご実家から援助は受けていると言われますが、自立していてすごいなと思います。(否定されるのであんまり言いませんが。)

最近の悩みは、将来の夢とかやりたいことがないことのようです。

演劇はどうしてもやりたくて、躁鬱を押して上京し、劇団に入られたそうです。

たしかにそんなに激しくやりたいことって、人生に何度もはないのかなと思います。

小さなやりたいことを拾って育てたらどうかなあと思って、そう言っています。

大学はアメリカの大学に行かれていたそうで、いろんな経験をされてるなと思います。

自分には年相応の経験や中身がないとよく零されますが、十分おもしろい方だと私は思います。

Sさんに夢が見つかるといいなー。

 

Yくんはうつ病なのにフルタイムで工場で働いていて、すごいなーと思っています。

具合が悪くなったら半休を上手に使って乗り切っています。

薬のせいで肝臓をやられてしまい、必要な薬が飲めなくなったそうで、精神科と内科の行き来でとても心配していますが、ご本人は前向きです。

Yくんは趣味の人です。

マイナーな作家や芸術家をたくさん知っていて、自分の好きなものを追いかけています。

ギャラリーや展示会、古本屋などに行くために小旅行もよくしています。

そんな人たちとどうやって出会うのかわかりませんが、サブカルっぽい尖った芸術家さんたちを好んでいるみたいです。

人形とかアンティークとかペストマスクとか、雑多なものを集めていて、将来故郷にYの館を作るのが夢だと言っていました。

病気はしんどそうだけど、人生は結構楽しそうです。

 

こんな人たちと出会って、毎日話し合って、病気になったから終わりなんじゃないんだなと思います。

RさんもSさんもYくんも、病気があってもみんな尊敬できる、興味深い人たちだからです。

いつか私たちが病気を克服して、または共存して、もっと自分らしく生きられるようになったらいいねと話しています。

お互いに今日の調子はどうだとか、少し良くなったとか今はつらいとか言い合って、励まし合って暮らしています。

 

病気で布団から動けない方は、バーチャルな出会いを探してみるのも楽しいと思います。

もちろん私にコメントくださっても結構です。お返事しますね。