統失大学院生のしょーんな日常

どこかの大学院の博士課程に長々と在籍している統合失調症の患者が毎日どのように暮らしているのかご報告します。リハビリのためにできるだけ毎日書くことを目指します。

研究したい気持ちを溜めよう、「親友の心得」(わずかなネタバレ有り)

こんばんは。

 

いろいろあったけど、今日も平和な1日でした。

 

先日指導教官と話して、研究書が読めないなら作品を読めばいいじゃないと言われたので、ちょっと読んでみるかと父親に関連する作家の本を貸してくれるよう頼んだら、その人の全集をばーんとくれて、なんだか緊張した気持ちになりました。

つまみ食いすればいいよと言ってくれたけど。

それで考え始めたら、あれも調べたいとか、あの本も取り寄せたいとか、だんだんブレーキが利かなくなって、興奮状態になってしまいました。

 

友達に言ったら、私はいつも、やりたい!→やろう!→できない!→あきらめたーってなっているから、やりたい気持ちをもう少し温めたらいいんじゃないかとアドバイスをくれました。

やりたいからやってみて諦めるまでが早すぎると。

心と体の準備ができてからゆっくり始めた方がいいと言われて、たしかにそうだなと思いました。

我慢するのは得意じゃないんですけど、やりたい気持ちをじっと抱えたまま膨らませて、それからやろうと思いました。

まだ早い、という溜めの期間も楽しいかも。

 

主治医は薄い本から始めてみたらと言っていました。そして無理そうならすぐやめてと。

英語は高校生のリーダーくらいからリハビリしてと言われましたが、今でも普通に小説は読めるんだよな。読む力は衰えてるけど。勝手に好きな小説を読んでリハビリしようと思います。

 

 

話は変わりますが、なかなか凄い短編を読んでしまいました。

最近読んでいた辻村深月さんの『ツナグ』の中に入っている「親友の心得」という短編です。

内容も胸を掴んで読み進めさせる力が(途中では読み進められなくなるくらいの力が)あるし、なにより一人称小説の可能性をすごく感じました。

ラストの主人公は友人の対応に絶望するんですけど、その絶望すら主人公の思い込みだったらというディスコミュニケーションの絶望もあって、一人称ってこんなことができるんだ、と楽しくなりました。

ちょっとネタバレしてしまいまいしたが、それでも面白く読めると思うので、よかったら読んでみてください。

こんな作品が読めたので、今日はいい日だったと感じます。