統失大学院生のしょーんな日常

どこかの大学院の博士課程に長々と在籍している統合失調症の患者が毎日どのように暮らしているのかご報告します。リハビリのためにできるだけ毎日書くことを目指します。

時間と少しだけ仲直りした日

こんばんは。

 

昨日は少し疲れを感じたので、今日はお休みにしました。家にいるといろいろやりたくなるから、リラックスのために映画を観に行きました。『ミセスハリス、パリへ行く』という映画で、そんなわけないだろという展開が多かったですがその分楽しかったです。たくさんの出来事が起こる映画でした。

 

お昼には日曜日に買ったマフィンを食べました。ブルーチーズと無花果のマフィンで、優しい甘さの生地にチーズの癖と塩気がぴったりでした。エイミーズベイクショップにまた行きたいです。

 

15時頃に暇だなと思って、窓の外を眺めながら「何でもできるけどこの時間に何をしよう?」と考えました。その時に、この余裕、時間が自分のものだという感じは、病気になってから11年間感じていなかったと気がつきました。時間が経たないことに怯えて無理やり暇を潰すのではなくて、自分の時間を何に使おうかなと考えられていることにびっくりしました。ずっと敵だった時間と仲直りしたのかもしれません。時間って人生だから、人生とも少しは仲良くなれたのでしょうか。

 

病気になってからは療養中で時間がたくさんあるけど何かをするエネルギーはなくて、本当に時間を持て余していました。さらに一瞬一瞬がつらさで満ちていた時期も長く、なかなか経たない時間を憎んでいました。時間って自分なのに、自分と喧嘩していたんだなと変な気持ちです。でもその時は苦しくて時計を睨んでいることしかできませんでした。いま心が落ち着いて、何をしていても安心だと思えることに感謝の念が湧きます。

 

時間を自由に過ごせるようになってきました。これからまた社会生活に戻ったら逆に時間に追いかけれることもあるかもしれませんが、もう時間を嫌わないであげたいなと思います。一日は一日分、その日にすることをゆっくりやっていけたらと思います。

 

実際、今こうして自由な毎日を送らせてもらっているのはとてもありがたいことです。やっと心からありがたいと感じられるようになってきました。このまま暇に暮らしていきたいと思いつつ、やっぱりやることがあった方が張り合いがあるなと感じたり、ゆらゆらしながら生きています。

 

幼い頃から、生まれてこなければよかったと思っていました。こんな私に生きる価値はない、とかではなく、完全に利己的な意味で、生まれない方が得だと思っていました。今こんなに穏やかでも、やはりその気持ちはなくなりません。楽しいことがひとつもなくていいから、苦しいことをひとつも経験したくないと、小さな頃から強く思っていました。生きることから逃げたいのです。ただ積極的に命を絶ちたいとはもう思っていません。むしろいつか生まれてきてよかったと思えるようにいろいろ試してみようと思っています。

 

産んでもらったということは、80年分くらいの時間をもらったということかもしれません。それをしっかり生きて使って、まあまあ自分も生まれてありがたかったなと思いながら死にたいです。