統失大学院生のしょーんな日常

どこかの大学院の博士課程に長々と在籍している統合失調症の患者が毎日どのように暮らしているのかご報告します。リハビリのためにできるだけ毎日書くことを目指します。

おでんとマインドセット

こんばんは。

 

昨日は私がゲストを呼んできた研究会で、責任感でくたくたになりました。普段より参加者が多くてよかった。19時就寝。その前の日もチーズナンとバターチキンカレーでドカ食い気絶部しているので、土日の総睡眠時間はすごいことになっています。

 

今朝は起きたらもう同居人がおでんの仕込みを始めていて、リビングが大根のいい匂いでした。今も煮たり冷ましたり忙しそうです。ご飯も茶飯にしたとか。おでんって一大プロジェクトなのですね。そういえば父親もおでんの日は朝から台所にいました。具材をお風呂でいい気持ちにするように、煮立たせないでゆっくり煮るのが大切なんだと言っていました。懐かしいかも。今回は新しい「うちのおでん」の第一回目です。

 

午前中に同居人は私の紹介した整体に行って、痛かったと笑っていました。でも体が軽くなったらしい。気に入ってくれてうれしいです。私は家で本を読んでいました。『マインドセット 「やればできる!」の研究』という本で、カウンセラーさんが「マインドセット」という言葉を連発していた時期に勉強しようと図書館で予約したのがやっと回ってきました。まだ途中ですが、自分に当てはまることがたくさんあって、おもしろく読んでいます。

 

能力は生まれつき、と考える硬直マインドセットと、能力はがんばれば伸ばせる、と考えるしなやかマインドセットの2つがあることがわかりました。これは現在の能力とも自信とも関係ないものです。硬直マインドセットを持っていると、常に自分の能力を証明しないといけないと感じ、失敗したら自分は能力のない失敗者なのだと思ってしまうそうです。しなやかマインドセットの人は成長志向で、失敗を学習の機会と捉えて更にがんばれます。

 

私は病気になる前、今よりさらに硬直したマインドセットを持っていたなと振り返って思います。失敗したことを能力の欠如と捉え、これからがんばるんだという発想がありませんでした。簡単にできないことに腰を据えて取り組む習慣もありませんでした。それまでの勉強は簡単にできたし、みんなが優秀だと言ってくれるプレッシャーもありました。期待を裏切るのが恐ろしかったです。

 

今もまだまだ硬直マインドセットの影響はあるけど、挫折を経て、なかなかできないことをゆっくりがんばってもいいんだと安心できました。常に評価されているという感覚が小さくなり、生きるのが少し楽になった気がします。小さい頃から常に親に監視され、評価されていると感じていました。そのおかげでがんばってこられたけど、自信はなかったし、ひと時も安心できませんでした。今は得意でなくても自由にやりたいことに取り組んでいいし、過程を楽しんでもいいと思えます。

 

今日は思いがけず自分に関係のある本を読めて、楽しい時間を過ごせました。