統失大学院生のしょーんな日常

どこかの大学院の博士課程に長々と在籍している統合失調症の患者が毎日どのように暮らしているのかご報告します。リハビリのためにできるだけ毎日書くことを目指します。

悩みが実在することすら認められなかった話(LGBTQ+)

こんばんは。

 

昨日は髪を切って、家族で梅を見に1時間のドライブをしました。両親と妹と4人で出かけたのは人生初かも。年が離れていて一緒に暮らさなかったし、私が実家に戻ってからは私が寝込んでいたし。就職前のちょっとした思い出になってくれればうれしいです。

 

容姿に手を加えるイベントがあると、性別違和の悩みが燃え上がってしまいます。

髪を切ってもらっても、自分が望むような男性的な感じにはしてもらえないので、いっぞ丸坊主にしたいくらいフラストレーションが溜まります。自分の望む見た目になれないって、こんなにつらいことなんだなと自分でもびっくりです。

東京に行ったら、絶対LGBTフレンドリーな美容師さんの所へ行って切ってもらおうと思いました。

髪型だけ奇抜にしたらびびられると思うので、服装も今年はなんとかしてみようかな。

今まで、どうせ自分にはセンスがないしスタイルも良くないからと容姿をあれこれすることは諦めていたのですが、やっぱり自分の内面とあった格好をしないと苦しいようです。いっちょがんばるか。

大抵のことは本で学ぶのですが、私がどんな格好がしたいか、どうやったらできるか、教えてくれる本や雑誌はまだ見つかりません。

容姿について真剣に考えるのは初めてのことです。

 

性的志向については昔からクィアな部分はありましたが、性自認に悩むようになったのは20代後半くらいからなので、多くの人よりは遅いと思います。

なぜ今頃悩み始めるのか、そういう人は子どもの頃からわかるんじゃないのか、私のこれはただ流行に乗っているだけ、ファッションではないのか、などと考えていました。

そう思ってもどうしてもつらいので恐る恐る恋人に相談すると、誰しもアイデンティティには悩む、あなたは青年期にそれをやってきていないから今頃来ただけ、普通のことだと言ってくれました。その言葉にかなり救われました。

長いこと悩み続けるかもしれないけど、自分は一体何なのか、理想と現実を擦り合わせながら考えていこうと思います。と言うか、頭の片隅に置いておいて人生を生き、いろんな経験を積んでいく感じかな。

とりあえず、悩んでもいいんだと、そこにOKを出せたのです。

 

うちの父親はとても「保守的」で、実家は全方位向けヘイトスピーチの嵐です。

私もそういう価値観で育てられたので、自分が当事者であっても自分で自分を差別してきました。ファッション、わがまま、勘違いとか。

でも、LGBT+の悩みは実在する、と認められるところまでは来ました。

まだ悪いことだという考えは拭えないけど、自分が楽になる方向へ一歩を踏み出そうと思います。