統失大学院生のしょーんな日常

どこかの大学院の博士課程に長々と在籍している統合失調症の患者が毎日どのように暮らしているのかご報告します。リハビリのためにできるだけ毎日書くことを目指します。

電車に揺られて詩集を買いに

こんばんは。

 

今日は小さな冒険の日でした。

数年ぶりにひとりで電車に乗って、地図を見て、行きたいところへ行きました。

そして、自分で決めてほしいものにお金を使いました。

 

朝起きたらいい天気だったので、出かけてみることにしました。

きっかけは昨日の本、『のほほんと暮らす』を読んで、もっと西尾さんの詩が読みたくなったことです。喫茶店の奥さんに、ここで売っているよと地図の載った葉書をもらいました。

それは七月堂という出版社のやっている古本と詩の本のお店でした。ちょうど素敵な絵の展示もやっているらしく、思い切って行ってみることにしました。

 

本屋さんは住宅街にひっそりと建っていて、お客さんはいませんでした。中は意外と広くて、私の体力では見尽くせない量の本が並んでいました。

特に詩のコーナーはおもしろくて、普通の本屋さんでは決して出会えない小さな本がたくさんあります。装丁も一冊一冊とても凝っていてカラフルなのです。

名前は忘れてしまいましたが、西尾さんの詩集の挿絵を描いた方の絵が飾られていました。その中でも黄色を使った作品がとても好きになりました。それは値段がついていて買えるのでした。お金があれば好きな絵も買えるのかと感心しました。

 

私は西尾勝彦さんの本を2冊と、短歌の本を1冊と、古本を1冊買って、5000円くらいを支払いました。

私が初めて買った日本の詩集は西尾さんの『歩きながらはじまること』である、ということになりました。

 

 

お財布と相談しながらほしい言葉を買う、というのはおもしろい行為でした。

5000円は私にしてはびっくりの奮発ぶりなのですが、今日はひとりで出かけられた高揚感からぽんと出せてしまいました。喫茶店に行く回数を減らさないと。

実家には本がたくさんあるので、自分で新しく買うという贅沢はあまり経験してきませんでした。でも今日は自分で選んで、ほしい言葉を買ったのです。

私ももしかしたら父のように、自分のコレクションを作ってしまうかもしれません。あんなにたくさんでなくて、小さな棚に収まると思います。

 

これから時々この本屋さんへは通う気がします。

詩集を買うという道楽を見つけてしまいました。

人生の楽しみがちょっと増えた1日でした。