統失大学院生のしょーんな日常

どこかの大学院の博士課程に長々と在籍している統合失調症の患者が毎日どのように暮らしているのかご報告します。リハビリのためにできるだけ毎日書くことを目指します。

理不尽な思い込みを騙し騙し楽しむ

こんばんは。

 

今日も無事に終わった。無事以上です。

 

午前中は不安でしたがなんとかやり過ごし、カウンセリングを受けられました。

先日の電話診療で、がんばりすぎのせいで神経の興奮が起こると言われてから、私のどの辺がどうがんばりすぎなのだろうと悩んでいました。

それを相談したら、お医者さんは私ががんばりすぎだから直せという意味でその話をしたのではないと教えてくれました。カウンセラーさんも、私は昔よりずっとうまく力が抜けていると思うと言ってくれました。

それに、こういう病気は治すために百点の行動をしようとすると逆効果で、のんびり構えているのがいいのだと言っていました。

リラックスしたり、不安と付き合ったり、薬で症状を抑えたりするのがうまくなっているし、これからも上手になっていくと保証してくれて、病気は良くなっていくんだと希望が持てました。病気が治るかはさておき、コントロールは楽になりそうです。

コントロールしようとしすぎるのも良くないのだそうですけど。

 

このあいだ発見した、楽しいことをすると怖いことがあるという思い込みについても聞いてみました。

思い込みを急いで無くさなきゃとか考えるのはよくなくて、ごまかしごまかし、ゆっくりと変えていくのがいいと言われました。

そのためには、わざと制限をかけて楽しいことをやるといいと教えてくれました。たとえばお話が書きたかったら、楽しいけど30分しかやっちゃだめ、とか、わざと自分で縛ってやると、思い込みを持ったままの心が安心してやらせてくれるのだそうです。

たしかに昨日書けてあんなにうれしかったのに、今日はもうやってもいいんだろうかと不安になって、私が本当にやらないといけないのは研究なのに……とか考え始めていました。

制限をかけてやってみて、それから結果をちゃんと見て、怖いことが起こらなかったことを確認することも大切なのだそうです。

楽しんではいけない、苦労していないといけない、という思い込みがあるんだろうとカウンセラーさんが言っていました。家族で誰かそういう人はいないかと聞かれましたが、心当たりがありません。私が勝手にピックアップした思い込みなのかも。

思い込みの存在に気がつけただけで大きな前進だから、今はそれだけでいいと言われました。

 

今日もやっぱり勇気が要ったけど、一文だけ、15分だけ、と思ってお話のファイルを開いてみました。

書き始めると止まらなくて、15分はオーバーしてしまったけど、もっとしたい気持ちを抑えていいところでやめました。そうしたら私の中の警察も反応しませんでした。

お話を書けるってなんて幸せなのでしょう。うれしくて堪らなくて、胸がはち切れそうです。

こんなに激しい幸せが、好きな時にパソコンに向かうだけで得られるなんて、世の中どうなってるんだ。歯医者さんで虫歯がないと言われた時の幸せもすごかったけど、これは再現性がある。

友達にこんなに幸せでいいのかな、と言ったら、そういう世界があるんだよ、と言われました。

本当にそんな世界があるなら、生きるって最高……って気がしましたけど、同時に何か大きな病気になったりする気がしてぞっとしました。思い込みは健在だ。

思い込みを騙し騙し、楽しいことを盗んでいけたらいいなと思います。