統失大学院生のしょーんな日常

どこかの大学院の博士課程に長々と在籍している統合失調症の患者が毎日どのように暮らしているのかご報告します。リハビリのためにできるだけ毎日書くことを目指します。

チョコレートの巫女に会いました

こんばんは。

 

午前中にブログを書こうと思っていましたが、妹ふたりとそれぞれ電話して潰れました。下の妹は滅多に連絡してこないのですが、今日もやはり用件があって、毎週末にTOEICの指導をしてほしいということでした。私に頼めばタダじゃんと思ったそうで、ちゃっかりしています。でも頼ってくれて嬉しいです。私もこの機会にTOEICの分析をして、なんなら受けてスコアを持っておこうかなと思います。

 

真ん中の妹は初めてアメリカで洋服を買って、興奮して電話をくれました。こだわりが強い子なので今まで服が買えなかったのですが、NYからバスで1時間のアウトレットに行って、そこで落ち着いて服を見たりしっかり試着したりしてやっと買えたのです。Brooks Brothersのトレンチコート、シャツ、カーディガンを買っていて、ひとつずつ写真に撮って送ってくれました。

 

昨日は近所で珍しい体験ができました。

いつもの喫茶店が満席だったので、恋人がネットで見つけた隣駅のホットチョコレート屋さんまで散歩をしました。散歩するだけでも十分楽しかったのですが、そのチョコレート専門店が謎すぎて、帰り道もずっと謎だった点を話しながら帰りました。

 

まずお店がめちゃくちゃ入りづらい民家の地下で、入ってみてもひとんちのダイニングキッチン以外の何者でもなく、そこにカカオ豆を挽く機械の音が響いている感じでした。着物に割烹着の奥様が一心にチョコレートを作っておられました。豆からチョコレートを作っていて、まずカカオ豆を滑らかに挽くのに30時間かかるそうです。7年前からお店をやっていて、その頃にカカオ豆専門の商社ができて、そこと取引して珍しいハイチのカカオを輸入しているそうです。あと弟子のガーナ人(?)の実家の農園からもフェアトレードのカカオを輸入しているそう。

 

日本のチョコレートは大体がガーナの豆でできていて、それをチョコレートの味だとみんなが思っていると奥さんは言っておられました。確かにハイチ産のカカオを使ったホットチョコレートは全然知っているチョコレートとは違う、馴染みのない味がしました。チョコレートを豆乳で伸ばしたフルーチェ状のホットチョコレートで、スプーンでいただきました。甘くておいしい〜というよりは、香りや味が複雑すぎて一口ごとに情報量!情報量!という感じで、圧倒されました。ホットチョコレートには何でもトッピングできて、私はオレンジピールとカカオニブを乗せてもらいました。柿の種も乗せられるそうです。

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ホットチョコレートがどろどろに濃いので、いっしょにカカオ茶も出してくださり、それは完全にココアの香りなのに渋いという謎のお茶でした。でもすごく助かりました。チョコレートに使っているカカオ豆も齧らせてもらいました。カリッカリでお花のような良い香りがして、チョコレートにせずこれを食べたいと思いました。カカオ豆をつまみにおいしいお酒が飲めそう。

 

もうすぐバレンタインだから、チョコレート作りの教室もやっていると誘われましたが、豆から作ったチョコレートもらうの重くないか?手作りチョコって市販のチョコを溶かして固めただけじゃん〜とか言われますが、これは本当の手作りチョコレートです。ど本命にあげたい人はいるかも……。

 

つい熱くなってしまいましたが、本当に謎の体験でした。お金持ちの道楽ってすごい。奥さんは商売人というよりは宣教師でした。その辺のテーマパークに行くよりおもしろい思いができた気がします。気分転換は近所にも転がっているのですね。とても気分がリフレッシュしました。ありがとう、チョコレートの奥さん!